長男の命日

今日は、長男の命日です。

家族でお墓参りに行ってきました。

8年が経ちました。

哀しみは、時は解決しません。

残された家族は、それなりに淡々と時をやり過ごしますが、心の底から笑うことは有りません。

突然の出来事でした。

仕事に行くと言って、車にエンジンをかけて、その車が動いた気配がないので、次男が声を掛けに行きました。

車の中で寝ている様に見えた長男は、息をしていませんでした。

ほんのさっき行ってきますと言ったばかりなのに。

死因は不明と診断書には書かれています。

解剖を担当されたお医者さんが、本当にどこも悪い処が有りませんでしたと言いました。

だから不明なのです。

しかし、アイドルタレントの女の子が、不整脈で突然死したとのニュースを見て、長男もそうだったのかもと思いました。

頭がとても良い子で、今の様にスマホで検索という時代ではなかった頃、何かわからないことがあると、我が家の合言葉は「お兄ちゃんが帰ったら聞いてみよう。」でした。殆ど全部何でも知っていました。諺の意味、由来等迄も知っていました。

夫に似て読書好で、一度読んだら全部頭に記憶されるようでした。

小学3年の時、授業中本を読んでいて、先生は、明らかに本を読んでいて、授業に集中していない息子から本を取り上げ、叱ろうとしたそうです。

しかし、その本が、漫画本ではなく、分厚い高学年向きの『アンネの日記』で、先生は叱る事が出来なかったと話してくれました。