虚構の戦後のレジームを読んで

私は、この本を読む前に、レジームってどういう意味なのかを調べました。

こういう思想的な本は、大の苦手です。

読んでもチンプンカンプンで、頭の中にも気持ちの中にも入って来ません。

しかし、この本は違いました。

読みやすいです。

字も大きく、とても読みやすかったです。

私が何故この本を買って読もうと思ったかというと、田中先生のYou Tubeの講義を聞いて面白いと思ったからです。

 

この本に名前が出てくる人達の中で、私が知っている名前は、文学に関係するほんの数人です。

西尾幹二江藤淳小林秀雄、つい最近迄聞いたこともない名前でした。

其れ位私には不釣り合いな本です。

しかし、この本には、私が今迄「なんか変」と思っていた答えが有りました。

「生活者」という言葉が答えだと思いました。

自分にしっくりこない他人の言葉は、それがとても偉いとされている人の意見でも、飲み込まなくて良いと言う事です。

先生は、とてもわかり易く納得がいくように説明してくれていて、私としては頷くところが多かったです。

有名な学者の本を読んで、理解不能な時、理解出来ない自分の脳みそを卑下します。

しかしこの本では、生活者の視点で其れ等の理論を間違っていると書いています。

目からウロコです。

全てが目からウロコの出来事が、書かれています。

 

この本を読んで、私の明日からの生活が変わることは何もありませんが、何か答えを見つけたような嬉しさが有ります。