帯にお金がないのは父のせい、
愛されないのは母のせい。とあり、親捨て、とか、毒親、親ガチャ等、不愉快な言葉が溢れています。
実際に読んでみると、私からすれば、かなり緩い環境の中で生きている人の悩みのような気がしました。
今の若い人は、殆どの人が此位の緩い環境の中で生きているのかなと思いました。
今の自分の置かれている現状の不満を親のせいにして、親捨てをしたら人生の悩みが消える?
笑えます。
ま、とはいえ、実際に著者は、9万人を救ったそうなので良しとしましょう。
実際、親捨てワークなるもので、親の有難みにも気づく過程も書かれていました。
著者は、親が勉強やスポーツを、強要したことを疎ましく感じたとのことですが、明治生まれの父親から、「女は勉強なんかしなくてもいい。母親の手伝いさえしてれば良い。能ある鷹は爪を隠すもの。」と育てられた私からすれば、夢の様な環境です。
時代が違い過ぎるので、比較は出来ません。
親の立場からは、親捨ては大いに結構なことと思います。
しかし親ガチャとか、毒親とかいう言葉は、看過しません。
親は親、自分は自分です。
著者は、顔色を伺うと言っていますが、私にはそれがありません。
私は鈍感ではないので、空気も読めますし、その場の人の気配も読めます。が、敢えて無視します。
其のことにより、自分に災が降りてもたじろぎません。
親のせいにするな。
人のせいにするな。
身構えて生きろ。
若い人にそう言いたい。