飯田さんの占い

ピンク色の物を身に付けたり、身の回りに置いている人は、幸運を呼び寄せるんだとか。

なるほど、だからピンクの嫌いな私は幸運には見放されているのか。と、何故か納得しました。
しかし、私は素直でないので、ピンク色の服は絶対に着ることは有りません。

身近に置くものもピンク色の物を買うことは、有りません。何故か嫌いです。

という事でこれからもずっと幸運に縁の無い私の人生です。

何故ピンク色がこんなにも嫌いなのか?

私が思うに、私が勝手に思い込んでいる事ですが、ピンク色は、女性が、女性であることを武器にするときの戦闘服の様なイメージが有ります。
そして、その服を纏って闘える人は、その服が似合う選ばれた少数の女性です。

似合わない人がそれを纏えば、グロテスクにしか見えないという事になります。

なので、外見に大きなコンプレックスを持っている私は、それが似合う選ばれた人を妬んで、その価値を無視しているのだと思います。

私の姉は子供の頃、母に似てとても可愛いと御近所さんから言われていました。
姉は言いました。参観日に母が来るのが自慢だったと。
母のお葬式の日、精進料理の席でそう言いました。
兄嫁に話を振られ私は本当に困惑しました。
母は1度も私の参観日に来たことは有りません。
兄弟四人、2歳づつの歳の差です。

私は、1度だけ母に何故参観日に、私の教室には来ないのか、聞いた事が有ります。
答えは「あんたは心配いらん。」の一言でした。
私は、それを誉め言葉だと素直に受けて、実際にも親に心配を掛けた事がないと自負していますが、姉からその言葉を聞いた時、兄も「そうやったなぁ。」と、同意した時、本当に困惑しました。
私は、「いや、私の参観日には一回も来たこと無いから。・・・」と言うのが精一杯でした。

もしかしたら母は醜いアヒルの子の私の前に、母親として現れたく無かったのかもしれません。(笑)

戦後の酷しい時代の中、四人の子供をそれなりにちゃんと育てた母は立派です。
洋裁も和裁も、編物も素晴らしく上手く、センスも良い母でした。

しかし、不細工に生まれても生きる権利は有りますし、幸せになる権利もあります。
それなりの人生で良いと思います。

私に不釣り合いな武器は持たず、頼ることもなく、プライドを持って、私の人生からピンク色を排除します。