ステージ3の食道がん

夫は、13年前食道がんで、13時間以上の大手術をしました。糖尿病のせいで、傷口の治りが悪く、入院日数は、3ヶ月近くになりました。退院してから二ヶ月後に、傷口から膿が吹き出し、再度入院、手術で二ヶ月近く入院しました。
術後7年が経った頃、先生が、手術前、夫にステージ2と言ったのは嘘で、本当は、ステージ3だったそうです。
先生は、最後の定期検診の時に、「今だからいいますが、本当は、ステージ3であまりよくなかったんですけど、よく頑張られましたね。」とおっしゃったそうです。
夫も私も、当時、治らないなど、小指の先ほども頭になく、前向きに頑張れたと思います。
同じ頃入院した人や、後から入院した人に、次々退院を先を越され、少し焦ることもありましたが、頑張りました。
先生のご配慮のおかげと、今も感謝しています。
あの頃夫は、コンビニのオーナーをしていて、当然私も手伝っていました。入院する2、3週間前、ふと気になって、夫に言いました。
「もし何かあった時困るから、私に、オーナー業務を教えておいた方がいいんじゃない?」
夫は、「そんな事にならんからいい。」と言って取り合わなかったのですが、入院する1週間前に、突然「俺、来週5月25日入院する。食道がんで手術するから。」と言いました。
私は、一週間で、業務を引き継ぎ、夜中は、夫の介護に付き添い、認知症の姑の介護と、うたた寝程度で、2週間位頑張りました。
完全介護の病院ではあっても、手術後、管がたくさん付いている間は、万が一のことを考えて、家族の付き添いを勧めているそうです。
本当にあの時はたいへんでした。
今、こうして、夫が元気で居てくれることが、ありがたいです。